様々な頭皮トラブルと対策
痛みや赤み、乾燥など、頭皮にまつわるトラブルには様々なものがあります。頭皮トラブルの原因や対処法を知れば、その悩みから解放されるかもしれません。頭皮にあらわれる症状から、その原因として考えられるものを探っていきましょう。
頭皮が痛い
頭皮の痛みにはピリピリ・チクチク・ズキズキなどいくつかのタイプがありますが、原因としては「頭皮の乾燥」と「頭皮神経痛」の2つが考えられます。
乾燥による痛みの原因は、バリア機能が低下して外部からの刺激に弱くなること。この場合、洗い過ぎるとさらに乾燥が進んでしまうため、シャンプーの回数を減らしてみると効果的な場合があります。また、頭皮神経痛の原因は主にストレスや睡眠不足と言われているため、生活習慣の改善が不可欠です。
頭皮が赤い
髪の生え際や分け目などの頭皮の赤みから、頭皮トラブルに気がつくことがあります。かゆみや炎症がないのに頭皮が赤いという場合、それは「紅斑」と呼ばれる状態かもしれません。
頭皮が赤く見えるのは、頭皮の近くにある毛細血管が拡張しているからです。シャンプーのすすぎ残しや刺激の強いヘアカラーの使用、紫外線などが原因となることもあります。紅斑自体は一過性のものが多く、すぐに治療が必要なものではありません。しかし、長期化すると炎症につながる可能性もあるため、経過観察が大切です。また、紫外線対策として帽子をかぶることや、血行促進のために頭皮をやさしくマッサージすることが有効な場合もあります。
頭皮が臭い
頭皮が臭い原因は、皮脂とその酸化が主な原因と考えられます。頭皮には多くの皮脂腺が存在しますが、皮脂の分泌量は体調やホルモンバランス、加齢などによっても変化するもの。皮脂が過剰に分泌された場合、その皮脂が常在菌によって分解され、においの原因となることがあるのです。特に年齢を重ねると、皮脂の中の脂肪酸の一種、ヘキサデセン酸が増える傾向があります。ヘキサデセン酸は分解されると、体臭成分ノネナールが発生。これは俗に言う「加齢臭」の原因とされています。
においの原因を抑えるためには、頭皮を清潔に保つことが重要。また、シャンプーの油分が頭皮に残っていたり、生乾きのまま就寝して蒸れたりするとにおいが発生しやすくなります。日頃から丁寧な手入れや体調管理を心掛けましょう。
↓頭皮に優しいシャンプーでケア!
頭皮が乾燥している&かさぶたがある
頭皮に乾燥やかさぶたが生じた場合、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎が主な原因としてあげられます。
アトピー性皮膚炎の原因は、体質的なものや生活習慣、肌に合わないシャンプーの使用など。乾燥やかさぶたと同時に、強いかゆみを伴うことも多いのが特徴です。一方、脂漏性皮膚炎は皮膚の常在菌である真菌(カビの一種)の増殖が原因。
ストレスなどによって常在菌のバランスが崩れた時、発生しやすくなります。脂漏性皮膚炎は頭皮のほか、鼻周りや眉間など皮脂の分泌量が多い部分に併発することもあるため要注意。アトピー性皮膚炎と脂漏性皮膚炎、どちらも重症化すると治りにくいため、早めに医師の診察を受けましょう。